村上世彰『生涯投資家』を読んだ
少し遅れたが,新年は1日1冊を目標に本を読んでいこうと思う.
まずは,友達からオススメされた村上世彰さんの「生涯投資家」を読んだ.
- 作者: 村上世彰
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2017/06/21
- メディア: 単行本
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村上氏の投資家になった経緯,村上ファンドの活動,そして日本の未来への提言などを通して,その投資家としての考え方を知れる1冊だと感じた.
インターネットの情報を見ると,私はしらなかったが,どうやら村上ファンドとは結構有名なファンドらしい. 全体的に専門用語が多くて,私のようにあまり前提知識を持たないと少し読むのが大変に感じる部分もあった. しかし,全体的にわかりやすいく,スラスラと読めた.
私は,この本から投資家としての考え方を学びたいと思って読んだため, 学んだいくつかのことをメモ程度にまとめておく.
- 投資は,「期待値」「IRR(Internal Rate of Return)」「リスク査定」を重要視する
x円になる確率が5割を超えていても,トータルリターンが1.0を大きく超えるかどうかで判断する.(59p)
IRRの数字が15%異常であることが基準(59p) - 海外投資家は本当に合理的な生き物である
負けるはずなどなかったのに,なぜ負けたのか.原因はわからなかった.2002年8月,東京スタイルの中間決算時点の取得してみたとき,ようやくその理由を知った.なんと,頼りにしていた外国人株主の割合が,40%から20%後半まで大幅に減っていたのだ.彼らは,プロキシーファイトが始まって東京スタイルの株価が高くなったのを見て,ここぞとばかりに株を売り払っていたらしい.私は,自分の読みの甘さを悔やむほかなかった.(99p)
- 目利きの友を持つ
私は,自分だけでこの(IT)分野の投資に関する「期待値」を考えることは止め,堀江氏のような「目利きの友人」に教えてもらうことにして今に至るのだ.(186p)