合理主義的グルメブログ

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Roy Osherove『エラスティックリーダーシップ』を読んだ

これまた先輩社員にオススメされた本を呼んだので,まとめようと思います.

エラスティックリーダーシップ ―自己組織化チームの育て方

エラスティックリーダーシップ ―自己組織化チームの育て方

この本も前回読んだ『人月の神話』と同じくチームの管理だったりの話でした. 『人月の神話』よりも体系的にまとまっていて読みやすかったです.

この本は,大きく2つの要素から構成されていて, 前半が「サバイバルモード」「学習モード」「自己組織化モード」といったチームの状態と,その時にあるべきリーダーの姿について,著者の意見が述べられています.

後半は,特に「自己組織化モード」に焦点を当てて,様々なリーダー達によって書かれたエッセイがまとまっており,多種多様な意見がありました.

本を読む前にも,私の頭の中でボヤッと3つのモードのイメージを持っていましたが, この本を読むことで,ハッキリと理解する事ができました.

特に「自己組織化モード」では,チームが自発的にタスク処理と学習を繰り返していかなければならず, そんなチーム作りは誰もが悩んでいることだと思います(だから著者自身も色んな人に意見を伺ったのだろう).

印象に残った手法としては,90ページの「8.1 ミーティング」と,217ページの「37章 コンセプチュアル・リーダーシップ」です.

「8.1 ミーティング」では,ミーティングの際に,以下のことを尋ねるということです.

  • 「今週うまくいかなかったことは何ですか?」
  • 議論と取りうる対策
  • 「あなたはそれに関して何をするつもりですか?」
  • 議論と,おそらくより多くの対策
  • 「今週良かったことは何ですか?」
  • 締めの言葉

当たり前のことですが,こうやってテンプレ化すると漏れがなくていいと思いました. 締めの言葉は,自分自身のことについて話す. 意外と忘れがちなので,気をつけたい.

「37章 コンセプチュアル・リーダーシップ」が気に入った理由は,攻殻機動隊のセリフが引用されていたことが大きい(笑).

我々の間にはチームプレイなどという都合の良い言い訳は存在せん.あるとすればスタンドプレイから生じるチームワークだけだ.

攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」,「第5話 マネキドリは謡う DECOY」劇中の荒巻課長のセリフより

この章は,栗林健太郎@kentaro)によって書かれたものだが,コンセプトの重要性ということを主張している.

色々な人の意見を見たが,どの意見も実は単純なことを重要視しているように感じた. 日々様々な仕事や問題に直面する中でも,そんな単純な,でも重要なことを見失わないことが,リーダーには必要なのかなぁ.